道の分岐点

奇跡講座テキスト編 22章Ⅳ


『道がはっきりと分岐しているところまでくると、あなたはそれ以上先に進めなくなる。

どちらか一方に進まなければならない。

というのも、今、その分岐点に達する前と同じように真っ直ぐ進んで行くなら、あなたはどこにも行けないからである。

あなたがここまでやってきた目的全体が、今どちらの道を行くかを決めるためであった。

あなたがこれまで辿ってきた道は、もはや重要ではない。

それはもう、役に立たない。

ここまで辿り着いた者が誤った決断をすることはあり得ない。

とはいえ、決断を遅らせることはできる。

そして、旅の途上で、道の分岐点を前に、どちらの道を進むか決めかねて立ちすくんでいるときほど、希望がなく、不毛に思えるときはない。


難しく思えるのは、正しい道を行く最初の数歩だけである。

というのも、あなたはすでに選択したのだが、それにもかかわらず、今でも道を引き返して、もう一方の選択をすることができると思うこともあるからである。

しかしそれはできない。

天国の力に支えられて下された決断を、取り消すことはできない。

あなたの道は決定されている。

あなたがこれについて了解するなら、あなたに知らされないことは何もなくなるだろう。』