小さいけど大きい

些細なことだった。

ただ彼女は、わたしがやるからパン食べて行きなよというようなことを言った。

わたしは、少し違うことを思っていた。

いつもなら、自分の中で吐き出しながら

わたしの思惑を捨て、彼女の言う通りにするのだけど

今日はわたしはこうしようと思っていたと言い張った。

一瞬ぶつかる。

すぐに彼女が、あーいいよ、もういい。と言う。

それが嫌なんだ。

そう言おうが言うまいがいつもある

その、面倒だから言わずに想像したところで

こうなんでしょうとわかったようなフリのところで表面にうまくいくようにしているみたいな。

そういうの嫌なのだ。

人間は面倒くさい。

あなたに押し付けようというのではないのだけど

わたしはそういうのは嫌なんだ

相棒なのだから腹を割りたいんだ

こんなんじゃやっていけないんだ

と言ったところでワンワンと泣き出してしまった。

はじめは面倒くさそうにしていたのだけど

あまりに号泣しているからか

わかったわかったから泣かないで

と紅茶を淹れてくれた。

わたしは美容院に行く直前だったので。。。

どうしてこんなことを言い

こんな風に号泣するつもりも

そんな話でもないとは思う。

妹にとって、姉はこんなんじゃなかったかもしれない。

少なくとも

姉としてのわたしのイメージには

こんな姿を妹に見せるようなわたしはなかった。

その後が、何か変わったというようなことは特別無い。

ただ、わたしが弱くなっているように感じている。