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あの電話を受けた日
帰宅して、そのまま毛布にくるまって声をあげて泣いた。
本当は一刻も早く帰宅して泣きたかったのだ。
でも、我慢して仕事をした、のかもしれない。
お昼休憩の時、少しトイレで泣いたけど。
前だったら耐えられなかったかもな、とは思う。
あの電話の相手が自分の一部だとは感じたけど
だからといって、即座に赦せたわけではなくて
むしろ引金になって、無価値観や悲しみが次々と溢た。
ただ、泣きたかった
泣いて、泣いて、
とりあえず終わった。
こんなに泣きたかったのだ。泣けてよかった、と思った。