2017.6.26

入院が始まった。

4人部屋。

これはリアルだ、という見方はなかなか外れない。

『知らないうちにホクロが足の裏にできていた』

『それで、そのホクロが勝手に大きくなっていて

私は別に悪化するような何かをしたわけではないのに

なぜだか“患者”になってしまっていた』

『私にはどうすることもできなかった』

まるで被害者かのような主張が次々に湧いてくる。

その思考に浸ろうとする自分を何度も何度も認識する。

看護師さんに話を聞かれる時、

同部屋の人と話をする時、

やっぱりこれらの思考を使いたいという衝動が湧いてきたり

それに浸りたいと思っていたり

「せい」にしたいと思っている

ということを見ていた。

せいにした話し方をしていたり

浸っていても

それを見ていた。

 

先生の手術の説明は、おどろおどろしかった。笑

脅し?というような表現もたくさん盛ってくる。

やっぱり局部麻酔の注射の痛みや

術後の疼痛や、足裏の治りの遅さへの不安や恐れは

しっかり握ってしまうなぁと思う。

 

赦しても赦しても、な感じ。

それでもいいし、握っていてもいい、と思った。