望んでいい

陽子ちゃんが大好きな絵を描くことを通して

ガイダンスを受け取っていることを

話しているのを聞いていた時

本当はスペースを保つ役割だったのだけど

怒りや嫉妬や無価値感で

それどころではなくなってしまって

なんとか踏ん張ったものの

ものすごく辛くなってしまった。

私のターンになった瞬間、噴出させてしまった。

ダメだなぁ、情けないという思いも出たがそれどころではなかった。

 

「いいよね、好きなことを通してガイドされる人は」

「私は捨てなくてはならなかったのに、

どうしてあんたは好きなものを持ったままでいいわけ?」

決して格好良くないセリフが出る。

できたら止めたかったけど、止められなかった。

 

一頻りぶちまけたあたりで

のりこさんの話が少し入ってくるようになった。

 

私が美徳やプライドから

はっきりと望むことをしていなかっただけだ。

自分がはっきりと、好きだなぁと心が拡がるようなものを与えてほしい

そのようなものを通してガイドしてほしい

と望んでよかったんだ。

望みがありながら無いような大人ぶった顔をしておいて

不平不満や批判ばかりしていただけだったんだ。

 

望もう。

ちゃんと、自分の心の奥の願望に正直であろう。

望んでいいんだ、押し込まなくていいんだ。